読書
2019年のマグロの初競りの落札価格を知って驚いた。3億円だそうだ。マグロ一匹3億円。
「2050年までに二酸化炭素の排出量をゼロにする必要がある」とか「排出量ゼロを目指しましょう」という話はよく聞くが、「ゼロにできる」と言い切る意見はあまり見ない。 ビル・ゲイツはそれが「できる」と言い切る。
胸の悪くなる話なので詳しくは触れないけれど、少し前に某有名人の生活保護受給者やホームレスの人たちに対する差別的な発言が問題になった。 その騒ぎの中で「優生思想」という言葉が持ち上がって、以前読んだ『新版 「生きるに値しない命」とは誰のことか …
政治家がこんなことを言っているのを目にしたら、どう思うだろう。 「本物の仕事をするためには、自己規律が基本だと思っています。僕は目立つことも得意ではないし、地面の上を実直に這うことくらいしか取り柄はありませんから」 大半の人は「口では何とで…
いとうせいこう氏による「国境なき医師団」(略称MSF)同行ルポルタージュの第2弾。(第1弾の感想はこちら) 今回の行き先はパレスチナのガザ地区と西岸地区とアンマン。行き先からわかるとおり今回の旅は前回以上にものものしい。
いとうせいこうは本書、というか本書のもととなった連載のための取材で「国境なき医師団」に同行することが決まった際、「プルーフ・オブ・ライフ」の提出を求められた。
芸能人のスキャンダルとかSNSでの炎上案件とか、自分に直接関係ない問題にもいちいち「許せない!」と正義感を暴走させてネットで叩きまくる人がいる。 本書ではそういう状態を「正義中毒」と呼び、人はなぜ正義中毒に陥ってしまうのかを、科学的な観点から…
生物はなぜ死ぬのか。 「なぜって、そりゃ寿命があるからでしょう」と思うだろう。でも、そういうことじゃない。
本書は第二次世界大戦時下のドイツにおけるナチス政権を支持する人々の心理を分析した本で、刊行はまさにその第二次世界大戦まっただ中の1941年。 著者のエーリッヒ・フロムはユダヤ系の心理学者で、ナチスによる迫害から逃れて亡命したアメリカで本書を発表…
最近柄にもなく「人生の意味」について考えていて、先日感想を書いた『仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える』の関連で読み始めたのが本書である。 blah-blah-blah.hatenadiary.jp 著者のV.E.フランクルはナチスの強制収容所を生き延びた経歴…
人生に意味はあるのかと問われたら、僕なら「ないよ」と答えるだろう。 人生なんてそんなもんさ、生きる意味なんてないのさとか言って、まあそれで特に問題なく過ごしているけど、実はちょっと寂しく感じたりもする。 そんなわけで手にとったのが本書である…
先日読んだ『Weの市民革命』は、マイノリティの権利の向上などを求める「リベラル」の人たちが主人公の本だった。 blah-blah-blah.hatenadiary.jp じゃあ、その反対の「保守派」というのはどういう思想なんだろうと気になって本書に手を伸ばしてみた。 なに…
革命と聞けば「フランス革命」とか、教科書に載っているような出来事しか思いつかないけれど、どうやら、いままさに革命は起こっているらしい。 『Weの市民革命』は、現在アメリカで起こっている大きな「革命」の現状を伝える本だ。 これが「アメリカではこ…
「どーせいつか死んじゃうんだからさ、気楽に生きようよ!」 こんな感じの人生観を披露する人は、正直苦手だ。 こういう人はどうせ、なんだかんだ生きるのがうまくて生き延びる力がある人にちがいない。だから「気楽に」生きられるのだ。 一方、こういう人生…
ネットをみると、みんなよく怒っている。 どうでもいい問題から、どうでもよくない問題まで、ギスギスした批判合戦を繰り広げている。 なるべく見ないようにしているのだけど、たまたま目に入るとしんどい。 それぞれに大事な想いがあって言っているのだろう…
できることなら怒りたくない。でもストレス源と無縁でいることは不可能だ。 ネットの心無い書き込み、ムチャクチャなこという客、苦手なあの人。 分かっちゃいるけど怒っちゃうのが「怒り」の困ったところだ。これはもう、どうにもできないのか? 怒りのコン…
お金はなるべく使いたくない。貯金が減るからだ。 給料は安いし、どうやら年金も頼りにならなさそうだ。 だから老後に備えて、いまのうちから節約して蓄えを作ることが「正解」だと思っていた。 お金についての考えを変えた本 ところが、本書を読んでから、…