きがるに書くログ

「マカロニグラタン」と同じアクセントです

どうせ死ぬのになぜ生きるのか『幸福と人生の意味の哲学 なぜ私たちは生きていかねばならないのか』

最近読んだ本でよかったのがこれ。「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」を考えずにいられない人は読むといいと思う。

本ばっか読んでる人間に特有の概念:「次の本」

趣味らしい趣味が読書くらいしかなく、ここ数年はだいたい常に切れ目なく何かしらの本を読んでいるのだけど、こういう(「たまに本を読む」とかでなく)「常に何かしら読んでる」タイプの本読みには「次の本」という概念があると思う。

歳を取ってよかったこと

人間、歳を取ると疑い深くなってひねくれるものだと思っていたけれど、むしろ素直になるのかもしれない。まだ三十ウン年しか生きていないものの、20代までの、ぴっちぴちの若者時代をすぎた身として、そう思う。

「細巻き」は口内炎にやさしい

前回の記事に引き続き不健康な話でアレだが、先日、食事中に下唇をガッツリ噛んでしまい、その傷が立派な口内炎に育ってつらい日々を送っている。 下唇の口内炎は何を食べても痛むのだけど(それどころか何も食べなくても痛むのだけど)、それでも比較的食べ…

ゴーゴー!耳管開放症!

(これはおれが患っていると思われる「耳管開放症」という病気について書いた文章だけど、この病気に悩んでいる人に役立つ内容は一切ないことを、あらかじめお断りしておく)

YouTubeで教会の説教聴くの面白いよ

いや「教会の説教が」というか「牧師の奥田さんの話が」というべきかもしれないが、ともかく、福岡県北九州市の「東八幡キリスト教会」という教会の動画を(キリスト教徒でもないのに)最近よく観ている。 東八幡キリスト教会のYouTubeチャンネルには、毎週…

スマホで首が痛くなったらシャワーを浴びよ

大人になってからゲームをすっかりやらなくなったのだけど、「トリグラフ」というスマートフォンのゲームは例外で、もう600時間以上やってるのに、いまだに首が痛くなるまでやってしまうときがある。

「よき人生とは何か」とか「わたしはどう生きるべきか」とか考えちゃうよね

「幸福とは……」とか「人生とは……」みたいなテーマに興味があり、そういう本に惹かれやすい。ちょっと前に読んだ『私の生きた証はどこにあるのか』も「そういう本」だ。 ユダヤ教のラビであるH・S・クシュナーが著した本書によると、タルムードには、人にはそ…

お金を「送りたくない」団体への寄付にも意義がある?

超・当然のことをいうけれど、寄付をするときは「ここにお金を送りたい」と思う相手(慈善団体なり自治体なり)に送るものだ。「強制的な寄付」みたいな話は別として、寄付する相手について多かれ少なかれ調べたりしてから寄付をするのが普通である。 ……なの…

ストレスや困難への対処法の「答え」は、もう出ているのでは? という話

なににつけても、「こうするのが正解!」みたいな答え(もしくは真理)に簡単に飛びついてはいけないのだけど、「ストレスや困難には、どう向き合ったらいいのか」という問題に対しては、すでに一定の答えが出ているのでは、と思っている。

キリスト者が問う「神がいるなら、なぜこの世に悪があるのか?」などなど 『宗教を「信じる」とはどういうことか』

某所で本書を「好著」と評したレビューがあるけれど、その通りだと思う。信仰のない人間が「宗教」に抱きがちな疑問が解決……こそしないものの、宗教に対する考えが深まる本である。

部屋さむい、暖房代やばい

WHO(世界保健機構)によると、「寒さによる健康影響から居住者を守るための室温」として推奨されるのは18℃以上だそうだ*1。 *1:https://www.mlit.go.jp/common/001500202.pdf

本の謝辞が好き

丁寧でいて、かつ必要以上にへりくだらない態度というものがあると思う。丁寧であろうとするあまり、へりくだりすぎれば「卑屈」になり、却っていい気持ちがしない。これを適切におこなうには、ある種のバランス感覚がいる。

『親切の人類史』を読んでちょっと救われて、ちょっと寂しくなった話

マイケル・E・マカロー『親切の人類史 ヒトはいかにして利他の心を獲得したか』を読み終えた。「血縁者でもない赤の他人を助ける」という性質を人間がどのようにして獲得したのか、という謎に、進化心理学の観点から迫る本である。 言うまでもなく、人間は他…

赤い羽根共同募金の使い道は、「何に」「いくら」使ったかまで見られる

先日、読んでいた本に「赤い羽根共同募金」の話が出てきたとき、おれは赤い羽根共同募金のことについて何も知らないことに気づいた。 複数のNPO団体にマンスリーで寄付をしていて、寄付という行為に多少は興味があるつもりでいるのだけど、それなのに赤い羽…

なんでも「いい練習」と思えれば最強 ~役に立ってるストア哲学の言葉~

珍しいことに、このごろ人間関係でストレスがあり、イライラすることが多い。 いや、どう考えてもそんなに大した話じゃないのだけど、それでもイヤなものはイヤというやつで、当該の相手と顔を合わせる日は、ちょっとだけ憂鬱だ。 「慢性的にイライラする」…

「とらや」のようかんはいいぞ

知らなかったことを知るのが楽しいのは、「世界が広がる」感じがするからだと思う。 世界が広がることには、新しい散歩コースを開拓するような、あるいはゲームでロックされていた領域がアンロックされるような、そういう快感がある。 先日、知ってるようで…

徳倫理学の昔と今とこれから『ケンブリッジ・コンパニオン 徳倫理学』

「徳」への興味はいまだ継続中で、また徳の本を読んでしまった。有徳者になってしまうぞ。

おれたちみんな「見習い」だよな『徳は知なり: 幸福に生きるための倫理学』感想その2

前に感想を書いた『徳は知なり: 幸福に生きるための倫理学』の感想第二弾。前は「幸福」に関して印象に残ったところを書いたが、今回は「徳」に関して、これは大事だなと思ったことを書く。

幸せは「お金」じゃない……としたら、なに?『徳は知なり: 幸福に生きるための倫理学』

ちょっと前から「徳」概念に興味がある。前に読んだ『人間にとって善とは何か: 徳倫理学入門』に続いて、これも徳の本だ。 本書では「徳倫理学について」ではなく「徳そのものについて」論じられている。 また、伝統的に徳は「幸福」と深く関連づけて論じら…

哲学者は「差別」と「区別」をどう区別しているのか?『差別の哲学入門』

ひょんなことから「差別」について考えてみるか、と思い立って(経緯の説明が雑!)読んだ。ためになる本だった。

ダメなものはダメ『人間にとって善とは何か: 徳倫理学入門』

最近読んだ本に「徳」という概念の話が出てきたのを読んで以来、「徳」のことがなんとなく気になっていたので読んだ。「徳倫理学」とは、「行為のあり方」ではなく「人のあり方」を問題にする倫理学らしい。 読んだには読んだが、こんな入門があるかよという…

「情けは人の為ならず」とは言うけれど 『思いがけず利他』

他人から親切にされると嬉しい反面、それが負担に思えることもある。「相手を喜ばせたい」という気持ちは「相手が喜ばないのが気に入らない」というコントロールの欲望と紙一重だ。

恵まれていることへの罪悪感をどうするか問題『うしろめたさの人類学』

自分は恵まれすぎている、という罪悪感というか「負い目」というかが、ちょっとある。なにせ日本に生まれて普通に電気と水が使えるだけでラッキーだ(「相対的貧困」という言葉は知っているが一旦おいておく)。 そして貧しい国とか、外国に限らず大変なこと…

Kindleの「ポピュラーハイライト」で疑心暗鬼になる

Kindleの「ポピュラーハイライト」機能について、最近思っていることを書く。困った機能である。

オンライン免許更新 in 札幌

自慢じゃないが優良運転者、つまり「ゴールド免許」所持者である。なにせペーパーだから(ほんとに自慢じゃない)。 2022年から、優良運転者の免許更新時の講習がオンラインで受けられるようになった。いまのところ北海道・千葉県・京都府・山口県が対象らし…

落語のオチ、やっぱりつまらないよね?『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』

去年の暮れごろから落語を聴き始めて、まだ飽きずに聴いている。 聴きはじめのころに戸惑ったのは、オチが、えーと、オチがつまらないのだ。

おれたちが信じているのは本当に「エビデンス」なのか?『エビデンスの社会学: 証言の消滅と真理の現在』

いつの間にやら「エビデンス」(科学的証拠)という概念が一般的になった。 健康法にしろ環境問題にしろ流行り病の予防策にしろ、エビデンスがないと言われるものは一段下に見るようなところが社会の風潮として、そしておれ自身にある。 だけど、おれは本当…

【買ってよかったもの】冬用・暖かいインナーシュラフ「Bears Rock くるむん ボアフリースロング」

寒い部屋に住んでいる。札幌だから冬は当然寒く、加えてあまりいい家に住んでいないので、室温は下がりっぱなしだ。 日中は暖房をつければいいけど、問題は寝るときである。夜通し暖房をつけるわけにもいかない。備え付けの暖房の温度表示によれば、真冬の明…

【レビュー】ナカトミのスポットクーラー「MAC-20」をひと夏使った感想

真冬にクーラーの話とか意味わかんないけど気にしないでほしい。書こう書こうと思ってずるずる書かないでいただけである。