きがるに書くログ

「マカロニグラタン」と同じアクセントです

赤い羽根共同募金の使い道は、「何に」「いくら」使ったかまで見られる

先日、読んでいた本に「赤い羽根共同募金」の話が出てきたとき、おれは赤い羽根共同募金のことについて何も知らないことに気づいた。

複数のNPO団体にマンスリーで寄付をしていて、寄付という行為に多少は興味があるつもりでいるのだけど、それなのに赤い羽根共同募金について何も知らないのは「メタルが好きです」と言いつつジューダス・プリーストを知らない、みたいなものではないか。

そういうわけで、赤い羽根共同募金のサイトと、それに関連するサイトとをいくつか読んだ。その中で、とくに「へー」と思い、もっと知られるべきと思ったことについて書く。たぶんあまり知られていないことだと思う。

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なんでも「いい練習」と思えれば最強 ~役に立ってるストア哲学の言葉~

珍しいことに、このごろ人間関係でストレスがあり、イライラすることが多い。

いや、どう考えてもそんなに大した話じゃないのだけど、それでもイヤなものはイヤというやつで、当該の相手と顔を合わせる日は、ちょっとだけ憂鬱だ。

「慢性的にイライラする」ということがここ数年ほとんどなく、ひょっとしておれは穏やかな人間なのではと思っていたけど、なんのことはない、ストレスのみなもとが側になかっただけである。

とはいえヤダヤダばかり言ってもいられず、うまいことやっていくしかないんだけど、こういうときに役に立っている言葉がある。ちょっと前に本で読んだ、古代ローマの哲学者セネカの言葉だ。

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「とらや」のようかんはいいぞ

知らなかったことを知るのが楽しいのは、「世界が広がる」感じがするからだと思う。

世界が広がることには、新しい散歩コースを開拓するような、あるいはゲームでロックされていた領域がアンロックされるような、そういう快感がある。

先日、知ってるようで知らなかった領域を開拓して、ちょっとだけ世界が広がる経験をした。291円で。

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おれたちみんな「見習い」だよな『徳は知なり: 幸福に生きるための倫理学』感想その2

前に感想を書いた『徳は知なり: 幸福に生きるための倫理学』の感想第二弾。前は「幸福」に関して印象に残ったところを書いたが、今回は「徳」に関して、これは大事だなと思ったことを書く。

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幸せは「お金」じゃない……としたら、なに?『徳は知なり: 幸福に生きるための倫理学』

ちょっと前から「徳」概念に興味がある。前に読んだ『人間にとって善とは何か: 徳倫理学入門』に続いて、これも徳の本だ。

本書では「徳倫理学について」ではなく「徳そのものについて」論じられている。

また、伝統的に徳は「幸福」と深く関連づけて論じられてきたようで、「有徳であることはその人の人生を幸福なものにするか」という問題も論じられている。

徳そのものについての説明もよかったんだけど、幸福についての論もよかった。今回は幸福に関して印象に残ったところを書く。

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哲学者は「差別」と「区別」をどう区別しているのか?『差別の哲学入門』

ひょんなことから「差別」について考えてみるか、と思い立って(経緯の説明が雑!)読んだ。ためになる本だった。

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